平成26年度 太陽光発電住宅用買取価格 37円/kWあたり

【産経新聞より】
経済産業省は7日、再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度の価格見直しを有識者が議論する「調達価格等算定委員会」を開き、平成26年度の買い取り価格を盛り込んだ
委員長案を取りまとめた。太陽光は、事業用の出力10キロワット以上で
今年度の1キロワット時当たり36円(税抜き)から32円と2年連続で引き下げる。
委員会の取りまとめを受け、茂木敏充経産相が3月末までに最終決定する。
太陽光の買い取り価格は、家庭用(出力10キロワット未満)も2年連続の引き下げで
38円から37円に。まだ導入が進んでいない風力や地熱、バイオマスは価格を据え置いた。
また、新たに洋上風力発電に特化した買い取り価格を設定。20年間にわたり36円で買取る。
24年7月の制度導入後から昨年11月末までに新たに運転を始めた再生エネの
発電設備容量(発電能力)は計645万3千キロワットで、そのうち9割超の
625万8千キロワットを太陽光が占めた。導入拡大に伴う発電設備の価格下落や
性能向上などにより、発電コストが低下していることを買い取り価格に反映させる。
太陽光は買い取り価格が比較的高く、設置が容易なことから導入が集中。
買い取り費用は電気料金に上乗せされるため料金上昇の要因になることが
懸念さえているうえ、制度の認定を受けながら運転を始めない事例など
問題も浮上している。
経産省では制度のあり方を議論する作業部会も立ち上げており
月内をめどに見直し案をまとめる方針。
